先週末、オーストリア応用美術博物館(以下MAKと書きます)で行われた、家具の展示会の招待状を頂いたので出かけてきました。
MAKに入るのは本当に久しぶり!
ヘタすると10年ぶりくらいかも。。。
というのは、私がデザインにすごい疎い人間だからなんです。
デザインや建築、家具が好きな人には本当に魅力的な美術博物館なのだそうですよ。
今回はオーストリア応用美術博物館「MAK」についてお話ししたいと思います。
※この記事は2018年の記事を2021年の情報でリライトしたものです
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MAKってどんな所なの?
MAKは応用美術、デザイン、建築、現代美術に重点を置いた美術博物館です。
建物の名前にもなってる、この「応用美術」って一体何?って思いません?
応用美術って、美術を日用品や行事などへ応用することなんですって。
それで、この過程を「デザイン」と呼ぶのだそうな。
もともとは1863年に「オーストリア芸術産業博物館」として創立されたのだとか。
150年以上の歴史を持っているんですね!
建物を建築したのはHeinrich von Ferstel(ハインリッヒ・フォン・フェルステル)さんというオーストリアの建築家。
この人が設計した建物ってヴォティーフ教会やウィーン大学など、ウィーンの中にも結構あるんですよね。
当時売れっ子の建築家だったんですね。
時代ごとのコレクション~Schausammelung~
MAKの大きな見所はSchausammelung(シャウザンメルンク)という、コレクションコーナー。
各時代ごとに部屋を分けて、様々な家具や食器などの展示がされています。
例えば、こちらはBarock Rokoko Klassizismus(バロック、ロココ、疑古典主義)の部屋の展示。
なんか古い映画のワンシーンに出てきそうな部屋ですよね。
まあ、ウィーンだとうっかりすると未だにこういう部屋に住んでいる人いますけど。。。
Historismus Jugendstil(歴史主義、ユーゲントスタイル)のお部屋では、こんな素敵な椅子のシルエットを見ることができます。
これ、壁から一列に並べた椅子に証明を当てて、その後ろのスクリーンに影を映し出させて美しい通路を作り出しているんです。
椅子のデザインに興味がある人は、椅子をじっくり眺めて歩いてもいいですけど、私は椅子の影を眺めながらこの通路を歩くだけで、とても楽しい気分になりました!
Empire Biedermeier(アンピール、ビーダーマイヤー様式)のお部屋はこんな感じ。
ビーダ―マイヤー様式の家具って、ウィーンでは結構普通のお宅にあったりするので、見ていて親しみが湧くというか、しっくりくるコーナーでした。
その他にもASIEN(アジア)というコーナーもありましたよ。
日本の焼き物など、ちょっとホームシックを感じてしまった展示物から、
・・・?
大仏様と中国の仏様のインターナショナルな会談(?)の展示まで、実に幅広いコレクションを楽しむことができます。
その他にも絨毯コレクションや、アール・デコ・現代芸術などたくさんのコーナーがあるので、興味のある人には一日沈没していても飽きないコレクションなのではないかと思います!
MAK DESIGH LABOR(マック・デザイン研究所)
数多くのコレクションも楽しいですが、私がすごくおもしろいなと思ったのは、建物の地下にある「MAK DESIGH LABOR」というコーナーでした。
こちらのコーナーでは、「座る」「料理する」「装飾する」「運ぶ」など様々なテーマごとに、過去から現代のデザインを展示しています。
え、これどうしたの、、、?ってやつもありましたけど(笑)。
日常的なものに、デザインが加わってどう生活が楽しくなるか、便利になるかがわかりやすく見て取れて、楽しむことができました。テーマが身近なので、デザインのことがわからなくても親しみやすいのかもしれませんね。
このコーナーも、ものすごく広いので、デザインに興味がある人は丸一日を見学に費やすことになるかもしれません。
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MAKデザインショップ
お土産に、ちょっと個性的なものを探している方にお勧めなのがMAKのデザインショップ。
わあ、これ素敵だなあ!というものが結構揃っているんです。
子どものお土産に良さそうなものも多いです。
油断してると、Made in Japanとか書いてたりするので、注意が必要なのですが(笑)。
ウィーンのデザイン絵本とか、日本へのお土産に良さそうですよね。
私の目を引いたのはこれ。
このおうちのパズルがすごく質がよさそうだし、色々組み立てられそうだったので、息子に買おうかな、と思って値段を見たら66ユーロ(約8500円)でした。。。
デザイン、恐るべし。。。
ごめん、積み木に8500円は無理!
MAKのレストラン「Salonplafond」
MAKのお土産屋さんから直結したところに、雰囲気のよいレストランがありました。歩き疲れたら、ここで休憩もよさそうですね。
私は今回は入らなかったのですが、いつかここで食事する機会があったらまたレポートしようと思います。
入場料金
大人 14ユーロ
子供(18歳以下)無料
19歳から26歳までの学生、シニア(65歳以上)11ユーロ
火曜日の18時から21時 6ユーロ
まとめ
デザインや建築に興味がある方には、きっと魅力的なMAK。
周辺にはお散歩に最適なシュタットパーク、お買い物に便利なザ・モールなどもあります。
ウィーンにいらした際にはぜひ遊びに行ってみてください。
ウィーン応用美術館(MAK – Österreichisches Museum für angewandte Kunst /Gegenwartskunst)
住所: Stubenring 5, 1010 Wien
電話: +43 1 711 36-248
開館時間: 火曜日10:00から21 :00
水曜日から日曜日 10:00から18:00
休館日: 月曜日
祝日は月曜日でもオープン
アクセス: 市電2番Stubentorより徒歩1分/地下鉄3号線Stubentor駅より徒歩3分
ホームページ:

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