バイオリンのフラジオレットの弾き方と上手にならすコツ

だんだん上達が進む生徒さんたち!
最近、ダンクラのエア・バリエ練習し出した生徒さんからSOSのメッセージが届きました。

先生。。なんか見たことのない記号が楽譜に書いてるんですけど。。。

え、なになに?

音符がひし形になってる上に、指番号の上にゼロがついています。。

あっ、それか!
それはフラジオレット(flagiolet)って言うんです。

今日はフラジオレットの弾き方と、その鳴らし方のコツについてお話ししたいと思います。

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フラジオレットって何?

フラジオレットとは、主に弦楽器で使われる奏法です。
倍音を利用して、普通とは違った柔らかな、口笛のような音色を出すことができるんですよ。
日本人は訳すのが好きなので「フラジオ」と言ったり(笑)英語で「ハーモニクス」(harmonis)と表現することもあります。

バイオリンのフラジオレットには大きく分けて

・自然フラジオレット
・人工フラジオレット

の二つがあります。

自然フラジオレットの弾き方

開放弦(指を押さえていない弦のことです。バイオリンだと下からソ・レ・ラ・ミですね。)の2/1、3/1、4/1、5/1、5/2、6/1の長さの場所に指を押さえるのではなくて、そっと乗せて弾くと鳴る音です。

楽譜にはこんな風に、音符や指番号の上に0と書いてあります。

ちなみに、音符部分がひし形になっていることもあります。


この2番目の楽譜でしたら普通に押さえたらでは「ミ」の音が書いてありますね。
では「ミ」の音の上に指をのせましょう。
いつものように、ぎゅっと指板に指がつくまで押さえるのではなく、指板に指が触れないように「弦に指をのせた状態」にしておきます。

そして演奏してみると。。。

どうですか?「ミ」の音が口笛のような音でなりませんでしたか?

慣れるまではひゅーひゅー言ってしまって正しい音がでないこともありますが、練習すれば必ず出るようになります。

正しく音が出ているときは

1/2開放弦の1オクターブ上の音
1/31オクターブ+完全5度の音
1/4開放弦の2オクターブ上の音
1/5,2/52オクターブ+長3度
1/62オクターブ+完全5度

の音が出ます。
出し方のコツは記事の最後の方に紹介しておきますね。

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人工フラジオレット

自然フラジオレットは開放弦の上にそっと指をのせるようにして音を出したので1本しか指を使いませんでしたが、人工フラジオレットは2本の指を使いますよ。

まずはこの音を見てみましょうか。


二つある音符のうち、下の音符は普通の音符ですよね。この楽譜だと「シ」の音です。

この音をまずは1の指で普通に押さえましょう。
ごく普通に「シ」の音がするはずです。

では、その1の指を押さえたまま!
ひし形のマークが書いている音の上に指をそっとのせてください。
この楽譜だと「ミ」の部分です。

「ミ」の音は指板までぎゅっと押さえるのではなく、指をのせるだけです。

どうでしょう?
1の指で押さえている音「シ」の2オクターブ上の音が口笛のような音で鳴りませんでしたか?

鳴りません。。なんかガサガサ言ってます。。

あらら。
慣れないうちはフラジオレットを綺麗にならすのって難しいんですよね。
じょうずにフラジオレットを鳴らすコツをお話ししますね。

フラジオレットを上手に鳴らすコツ

フラジオレットで出るべき音が出ない時にはいくつかの原因があります。多くの場合は、

1.音程が合っていない
2.押さえている指の角度が急すぎる
3.弓の圧力、速度の問題
4.人工フラジオレットの1の指がしっかり押さえられていない

ことが原因に挙げられます。

一つずつ対処法を見ていきましょう。上から順番に試して行きますよー。

音程が合っていないのでフラジオレットが出ない場合

フラジオレットで弾く場合、弦の上にのせている指の音程がかなり正確でないと、正しい音が出てきません。
おかしいな、と思ったらまず本当にのせている指の音程が合っているか確認しましょう。

例えば、この音はフラジオレットの口笛のような「ミ」の音が出るはずですが

綺麗な音が出なかったら、この音を普通にぎゅっと指板まで押さえて普通の「ミ」の音を出してみます。

どうですか?正しい音程でしたか?
ちょっと音程がおかしかったら、正しい「ミ」の音が出るように修正してください。
正しい音程の「ミ」の音が出たら、ぎゅっと押さえていた指を少し浮かしてフラジオレットにしてみましょう。

どうですか?今度は正しい音がでましたか?

正しい音程を押さえているはずだと思うのですが、まだフラジオレットの音が出ません。

まだだめですか!
では、次の対処方法も試してみましょう。

押さえている指の角度が急すぎる

今、正しい音程を左手の指で押さえているはずですが、押さえている指の角度はどうですか?

もしかして、指の角度が急で、指先が弦の上にのっていませんか?
でしたら、指をべたっと寝かせてみましょう。
指の腹部分で押さえた方がずっとにフラジオレットの音を出すことが可能です。

どうでしょう?
今度こそ正しいフラジオレットの音がでましたか?

今にもなりそうで、一瞬フラジオレットの音が出ることもあるのですが、すぐにガサガサの音に戻ってしまいます!

惜しい、あと一歩ですね。
次の対処法を見てみましょう。

弓の圧力、速度の問題

そのフラジオレットが書かれている場所が、どんな曲想かによって違うのですが、弓の圧力や速度を工夫することでもフラジオレットの鳴らし方を簡単にすることができます。

ゆったり朗々とした曲想の場所で、ゆっくりの弓を用いてフラジオレットを弾かなければいけない場面では、右手をふわふわに弾いてしまうときれいに鳴らないことがあります。
思い切って、「雑音出るんじゃない?」と心配になるくらい腕の重みを弓にしっかりのせて弦を弾いてみてください。
弦の上を弾くというよりは、弦の中を弾きこむようなイメージです。

また、快活な曲想で演奏されるフラジオレットは素早い弓で弾いてみると風のように美しい音を出すことができます。

どうでしょう。
安定しなかったフラジオレットの音が綺麗に鳴ってきたのではないでしょうか?

一瞬できました!が、右手を気を付けているうちに、左手の音程が狂ってまた鳴らなくなってしまいました。。

おーい。。
そ、そしたらまた1つめの手順に戻って綺麗に鳴るまで練習してください(汗)。
大抵はこの3つの手順を踏んだらきちんと鳴るようになります!

最後に人工フラジオレットでうまくならない時の対処法をご紹介しておきますね。

人工フラジオレットがうまく鳴らない

上記に挙げた3つの対処方法は人口フラジオレットでも適用されます。
人工フラジオレットで上3つの対処法をやってみて、まだうまく行かない場合はしっかり押さえている1の指の圧力を見直してみましょう。


この楽譜だったら、「シ」の音ですね。
この「シ」の音、指版までぎゅっと押さえてくれていると思うのですが、これをいつもよりも余計に!もっとしっかりぎゅぎゅぎゅっと押さえてあげてみてください。

そしてフラジオレットを弾いてみたら、、どうでしょう?
鳴ってきませんでしたか?

まとめ

バイオリンを弾くためには必須のテクニック、フラジオレット。是非この機会に習得してくださいね。

上達してくると、フラジオレットの音を2つ同時に鳴らすダブル・ハーモニクスなんて技も出てきてすごくかっこいいので、頑張って練習していきましょう!

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