自分からやりたいって言ったのに。。。
言ったのに。。。。。
全然練習集中しないじゃーん!!
と大声で叫びたいお父さん、お母さん。
お察しいたします(笑)。
未就学児を教えていると、就学年齢が6歳とか7歳とかいうのは、やっぱり意味があるんだな~、と思うことがあります。
ときどき未就学児でも、45分間ずっと集中してレッスンを受けられるこどももいるのですが、そんなこどもはガチャで言ったらSSR級ですね。。。
大抵は5分も弾いたらどこかに隠れてしまって、レッスンの半分の時間をかくれんぼさせられて終わってしまうことも少なくありません(汗)。
今回は、未就学児にちょっとの間でも集中してバイオリンを演奏してもらうアイディアを書いていこうと思います。
立ち位置を決める
小さい子がバイオリンを弾く時にネックになることはとにかく
「じっとしていられない」ことにつきませんか?(笑)
わたしも、未だじぶんの子どもが30秒以上静止しているところをみたことがありません(笑)。
こどもはエネルギーの塊です。いきなり
「そこにまっすぐ立ってバイオリンを弾いてね。」
というのは、無理があるのかもしれません。
1音弾く→脱走→捜索→捕獲を無限ループで繰り返すと、大人の精神がやられます。(笑)
そのため、わたしが使うのはフラフープ!
フラフープを床に置き、こどもにその中に入ってもらいます。
その状態で、
「そこから出たら負けね」
と宣言しておくと、こどもは勝負が大好きなので、大抵フラフープの中に留まってくれます。
その中にいなくてはならないとなると、他にすることもないので結構バイオリンを弾いてくれる時間が長くなります。
この作戦は、立ち位置を固定さえできればフラフープでなくてもなんでも良いと思います。
でもフラフープは本来の用途でも使えるし(笑)、見た目も楽しいので結構お勧めですよ。
すごろくを作る
元気いっぱいで好奇心旺盛なこどもたちは、動き回りたいし、思いついたことを片っ端から遂行したいもの。
未就学児のレッスンは、わたしは普通は30分を設定していますが、レッスンに慣れるまでの子どもたちは、この30分の中で5分も弾いてくれれば上出来、ということも珍しくありません。
この30分のなかで、どれだけたくさん弾いてもらうか。。。!ということで私が採用したのは、手作りの「すごろく」です。
用意するのは白い紙とペンのみ(笑)。
ふつうにスタートとゴール、そしてすごろくのマスを描いて行きます。
そしてすごろくのマスには
・「ラ」の音をピチカート
・「ミ」の音を4拍のばしてみよう
など、そのマスに止まったら、絶対に「バイオリンを弾かなくてはならない」シチュエーションに陥ります。
そういうのばかりだと、反乱をおこされる可能性があるので(笑)、
・音当てゲーム
・8分音符を描いてみよう
楽器を弾かないでできる指示も中には混ぜています。
ただし、すべてがバイオリンを弾くうえで絶対に必要になってくる知識や能力を伸ばすことができる指示です。
これで本当にこどもが弾いてくれるのかというと、
弾いてくれるんですよー(笑)。
こどもはサイコロを振るのが大好きなので、「次は先生の番だけど、、」と抗議してもわたしの手からサイコロをむしりとって積極的に振り、積極的に弾いてくれます。(笑)
すごろくを作るのがめんどくさければサイコロの目だけを使ってルールを決めてもいいかもですね。
1の目が出たら1段目を弾く、2の目が出たら2段目を弾く、のような感じのルールです。
要は、こどもの出した結果が、どのみちバイオリンを弾くという行動に紐づけられれば良いわけです。
遊び要素を入れたいなら、「6が出たら先生がダンス」とかを混ぜておくとテンションがあがるかもしれませんね。
注意点としては年少さん、年中さんは普通の小さくて固いサイコロだと、強く投げてしまったりして、危なっ!となることもあります。
あと、なくなる(笑)。
楽器もある環境なので、気を付けるようにしましょう。
ちなみにパーティーようのサイコロだと、見た目も楽しいしやわらかいのであまり危なくありません。そして、なくならない(笑)。
ただし、楽しくなりすぎて練習から気がそれてしまわないようにしてくださいね(笑)。
2択にする
よく、小さなこどもが靴を履かなくてごねている場合、
「右足から履く?左足から履く?」
って2択にすると、履くって話有名ですよね。
それにヒントを得て、バイオリンも試しに
「ラの音弾く?ミの音弾く?」
と2択にしてあげると、なぜか弾くんですよね~。
この現象に何か名前はあるんでしょうか(笑)。
ただし、年長さんくらいになってくるともうこの手は効かなくなってきたりするので、その場合は上で述べたすごろくやサイコロ遊びに切り替えるといいと思います。
まとめ
いかがでしょうか?
少しは参考になりそうなアイディアがあったでしょうか?
もしも、みなさんのご自宅やお教室で
「それよりも、もっとこんないい方法があるよ!」
といったアイディアがあれば、ぜひ教えて頂けると嬉しいです。
工夫を凝らして、たのしくちびっ子たちとバイオリンを弾いて行きましょうね!
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