オーケストラの休暇もそろそろ終わりが見えてくるころです。
休暇と言っても、あんまり休んでいないかもなんですけどね。。。(笑)
今日も朝から元気にわたしはミサのバイトです。
ミサでの演奏というのは、日本で働いていたときにはなかなかなかったタイプのバイトです。
そもそも日本ではミサ曲なんて、ほとんどコンサートでしか演奏する機会ないですし、わたしもずっとミサ曲は「神様を称えるなんかよくわからない合唱付きの曲」みたいな認識しかありませんでした。
でもこちらヨーロッパでは、日曜日や祝日などにミサが行われるたびにあちこちの教会でオーケストラや合唱、パイプオルガンの演奏つきのミサが行われるんです。
ミサの参加は基本無料だし(ウィーンでは王宮にあるウィーン少年合唱団の歌うミサは、立ち見以外は有料ですが。。)教会でオーケストラやパイプオルガンがどんな響きがするのか聞いてみたい人は是非立ち寄ってみてると良いかも!
大きなミサは大抵朝早いので、早起きさんにしかお勧めできないところがネックですが(笑)
さて今日の会場はウィーン1区のJesuitenkirche(イエズス教会)。
はー、快晴。気持ちいい!
右の建物がイエズス教会です。
ちなみに左に移りこんでいる白い建物はオーストリア科学アカデミーという建物。
何食わぬ顔で建っておりますが、このホールでベートーヴェンの7番のシンフォニーが初演されてると言ったら、クラシックファンは二度見しちゃうのでは(笑)。
イエズス教会の中はこんな感じ。
豪華絢爛って感じですよね。私たちは祭壇の手前で演奏しますよー。
あ、そうそう。ウィーンのイエズス教会は天井画が面白いっていうことで有名なのでちょっと写真貼っておきますね。
何が面白いのかって?
えー?もう一度よく見てください。
ほら、ドームの所!
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そうそう、この丸ドーム、ドームと見せかけて絵で描いてあるだけなんですよねー(笑)。元祖だまし絵みたいで面白いですよね。
ウィーンのミサで演奏する音楽家たちは、ふんわりとした母体+寄せ集めらという感じなことが多いです(笑)
なんとなくその教会ごとに出没する音楽家たちの傾向があって、今日私が演奏したイエズス教会はウィーン交響楽団の人たちが弾いている割合が高いかな?
ちなみに我らがトーンキュンストラーオーケストラの団員の出没比率が高いのはステファンス教会です。
本日のミサ曲はモーツァルトの「Große Credomesse KV 257 ハ長調」。
ほうほう、今日はこれ弾くのか。
って気づくのは会場に着いてから(笑)。
バイオリンに関しては、ファーストかセカンドか決まるのもその日その時。
この教会では指揮者の席に、今日の席順が振り分けられて貼られているんです。
今日は私はファーストバイオリンの2プルト目に振り分けられていたようです。
まあ、古典のミサ曲はファーストもセカンドもあまり負担にかわりはないことが多いので、なんでもいいのですが。
ちなみにミサの音楽家は、家では練習してこないのが普通なんですよね、多分。。初見でも弾ける曲がほとんどだし。
たまにめっちゃ難しいのにあたって泣きそうになることもありますが、、、稀です。
ウィーンに来たばかりのころで、初めてステファンス教会のミサのお仕事をもらったときは、
「練習していきたいので楽譜はどこでもらえますか?」
と意気込んで係の人に聞いたところ、
「お、おう。。。練習?」
みたいな反応をされたので、あれ?と思ったものです。
練習ないのはいいような気もしますが、なしでも事故なく弾けなくちゃいけないんだから、慣れるまではちょっとドキドキしたかも。
今日の曲は弾きだしてみて
「あ、これ弾いたことある。。」
となったので、安心して楽しんで弾けました。
ミサ曲は本当に!たくさんあるし、美しいものが多いので、弾く機会が多いといいなあと思っています
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