11月に入りましたね!
トーンキュンストラー・オーケストラはウェイン・マーシャルというイギリスの指揮者のもと、地獄のようなコンサートの練習を行っております。(笑)
今回のプログラムは、
・マルセル・デュプレ「オルガンと管弦楽のための行列と連祷 Op.19/2」
・プーランク「オルガン、弦楽器、打楽器のための協奏曲」
・フランツ・シュミット「交響曲2番」
・・・うん。。
1曲も知らない。。(笑)
オーケストラ弾くようになって、もう何十年も経ってるけど、プログラムの中に「あれ?これ弾いたことないなー」って曲が混じってることって、まだまだあるんです。
クラシック音楽の曲の量って膨大だから。
でも、こんな風に一回分のコンサートの曲、まるまる知らないってのはなかなか珍しいかも。
いやあ、でも今回の曲目はかなりマクアックだと思う!オルガン入ってる曲が演奏会にかかること自体結構珍しいもん。やっぱ普通ぱっと思い浮かべるのってせいぜいサン・サーンスくらいなんじゃないのかな?
で、今回このオルガンのソリストをした人なんですが。
指揮者のマーシャルさんなんですよ。
たしかに世の中にはいわゆる「弾き振り」っていう、独奏しながらオーケストラを指揮する技術を持っている人たちがいますが、このマーシャルさんはプロフィール自体めちゃくちゃ変わっていて。
肩書がオルガニスト/ジャズ・ピアニスト・指揮者。
多才だね!!
よく演奏会かかる曲ならまだしも、演奏と指揮、両方準備しなくちゃいけないし、それをこなすんだから、スペック半端なく高そうですよね。
ちなみに、ウィーンの楽友協会にはキラッキラのカッコいいオルガンがあります。
このオルガンはちょうど舞台の真上辺りに設置されています。
お客さんから見たら、ちょうど二階の正面辺りに見える感じです。
演奏会では、これがホールに鳴り響くのかと思うととても楽しみなのです。
ただ、今回はさっきも言ったように指揮者がソリストも務める「弾き振り」のスタイルです。
そのため、指揮者がこのオルガンの前に座ってしまっては私達オーケストラは彼の指揮を見ることができません。
なのでー、
見えにくいかな?
普段指揮台があるところにミニオルガンが設置され、マーシャルさんはそこで弾きながら演奏をしています。
このミニオルガンは楽友協会の大きな黄金のオルガンと連動しているので、音が出てくるのは大きなオルガンからの方なんですよね。
なんかちょっと変な感じ(笑)
オルガンのコンサートというと、私は高校生の時に東京芸術劇場にオルガンを聞きに行ったことを思い出します。
その時はバッハの「主よ、人の望みよ喜びよ」のような名曲がいろいろ演奏されていました。
そのオルガンの演奏会に行ったきっかけというのが、同級生のピアノ科の女の子から
「パイプオルガンのコンサートが芸劇であるんだよ!なかなか聞く機会ないから一緒に行こうよ」
と誘われたからだったのでした。
そういえばそうだったな。
パイプオルガンってどんな楽器なんだろう!めったに聴けないんだから聞かなくちゃ、って思ったことをまだ覚えています。
なんか、それが教会のミサのアルバイトやこういう演奏会でしょっちゅうパイプオルガンを聞く機会に恵まれる人生になるとは。
人生ホントわからないものです。
楽友協会全体がブルブルと震えるようなパワーのある、オルガン協奏曲の練習は今日も続きます!
本番が楽しみ!
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