コロナウィルスの影響で、演奏会やレッスンができなくなって困ってしまっている演奏家は数知れず。
収束までどれくらいかかるのか見当もつかないですし、このままでは廃業せざるを得ないのか。。と焦ってしまいますよね。
生徒さんたちも、今までのように先生のお宅まで電車にのってレッスンに行ったりするのが不安だと思われている方が多いでしょう。
こんな時に、誰の頭にも浮かぶ疑問が
バイオリンのレッスンってオンラインでできないんだろうか?
ということではないでしょうか?
今や語学のレッスンはスカイプやその類似ソフトでオンラインで行われることが当たり前の時代となってきました。
でも、音楽のオンライン・レッスンってまだそこまでメジャーなではないですよね。
今回は教える側からですが、バイオリンのオンライン・レッスンを行ってみた印象についてお話ししてみたいと思います。
バイオリンのオンライン・レッスンに必要なもの
バイオリンを普通に弾くために必要なものは、こちらの記事にまとめてありますが、
オンラインでレッスンを受けるのならばさらに、
・インターネット環境
・マイク、ウェブカメラ、ヘッドセットなど(パソコンに内蔵していれば必要なし)
が必要になります。
では順番に見ていきましょう。
パソコン
とりあえず画像通話ができる代表的なツール、スカイプを基準にして考えてみましょう。
スカイプで要求されているパソコンのスペックはそんなに高くありません。
■ウィンドウズの場合
パーツ | 要求スペック |
---|---|
CPU | 1GHz以上 |
メモリ | 512MB |
バージョンは
Windows 10 バージョン 1507 以降
Windows 8.1
Windows 8
Windows 7 (32 ビットおよび 64 ビットバージョンに対応)
ということですので、ほとんどの方が現在お持ちのパソコンをそのまま使用できると思います。
CPUって何?メモリって何それ、おいしいの?
という、わたしの仲間の方々は(笑)とりあえず今お持ちのパソコンでスカイプを試しに使ってみてください。
多分普通に使えると思います。
■Macの場合
要求スペック | |
---|---|
プロセッサ | 1 GHz 以上の Intel プロセッサ (Core 2 Duo) |
RAM | 1 GB 以上 |
バージョンはMac OS X 10.10 以降ということです。
こちらも、ほとんどの方が問題ないと思います。
生徒さんの中にはIPadを利用されている方が結構多いですね。
わたしはレッスンではウィンドウズのラップトップとIPadを両方使うことがあるのですが、IPadの方が画質がいい!と生徒たちに言われるのでなるべくIPadを使うようにしています。
まあ、でもそれはわたしのウィンドウズのラップトップが古いからかもしれないので、両方お持ちのかたは是非両方試してみてください。
スマホでもバイオリンのオンライン・レッスンは可能?
それなら。。スマホでもオンライン・レッスンは受講できるんでしょうか?
はい!もちろんスマホでビデオ通話を行うことも可能です。
でも、わたしの経験上スマホだと映る画面が狭かったりして細かいところまでチェックしづらいような気がします。
ですので、もしもパソコンやタブレットがご自宅にあるのならば、スマホよりもそちらを優先させたほうが良いと思います。
インターネット環境
インターネット環境バイオリンのオンライン・レッスンを行うためには、ビデオ通話ソフト「Skype(スカイプ)」や「Zoom(ズーム)」、「フェイスタイム(Facetime)」などを使用することになると思います。
それらが問題なく使えるインターネット速度を調べてみたいと思います。
・インターネットの推奨速度
ここでは,
まずはビデオ通話の代表、スカイプを基準としてみてみましょう。
スカイプが提示している最低ダウンロード及びアップロード速度と、高パフォーマンスを期待できる推奨最低ダウンロード、及びアップロード速度を載せておきます。
種類 | 最低ダウンロード /アップロード速度 | 推奨ダウンロード /アップロード速度 |
---|---|---|
通話 | 30kbps / 30kbps | 100kbps / 100kbps |
ビデオ通話/ 画面共有 | 128kbps / 128kbps | 300kbps / 300kbps |
ビデオ通話 (高品質) | 400kbps / 400kbps | 500kbps / 500kbps |
バイオリンレッスンでは、音声のみの通話ではなく、ビデオ通話が必要になるはずですので、お使いのインターネットが上り下りともに300kbps程度あるか、調べてみてください。
・スカイプでビデオ通話した場合の使用容量
計算上では約1時間半で約3GBが必要になるようです。
ちなみに、私が実際にビデオ通話した経験では1時間約1GBくらいでできていたような気がします。
わたしはオンライン・レッスンを始めた当時、Wifiの速度がスマホのデータ通信より脆弱という謎の環境でした(笑)。
そんなわけでWifiで通信が全然安定しなかったので、4GのスマホのデータでIPadにデザリングしてレッスンをしていたんです。
でも契約していた容量が当時は5GBだったので、「1か月に5人以上は教えられないじゃん!これ以上来ないでくれ~」と焦っていた記憶があります。(笑)
インターネット容量に制限があるというのは、やっぱり精神的にストレスでした。
ですので、スピードの遅かったWifiをオーストリアで一番速いスピードのものに変えて、問題を解決させました。
もちろんインターネットの月額使用料は上がりましたが、通話も安定するし、容量も気にしなくていいし、早く変えておけばよかった~と一安心。
家族もユーチューブを見るのに待機時間がなくなった!と喜んでいたのでみんながhappyです。(日本ではそんなゆっくりの速度のインターネットはもう存在しないのかもしれませんが(笑)。)
そんなわけで頻繁にオンライン・レッスンを検討しているのであれば、大容量のインターネット、または容量無制限の高速インターネット環境があったほうがよいでしょう。
日本は海外に比べてインターネットの光通信が速くて安い!
オーストリアなんて、最近やっと登場してきたばかりですよ。。
うらやましい限りです。
これを機に光環境に変えてみようかな、という人はいろいろ見てみるといいかもしれません。
参考までにいくつか高速光回線のリンクを載せておきますね。
・フレッツ光
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・auひかり
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・ニフティ
【@nifty with ドコモ光】
ウェブカメラ・マイク・ヘッドセット
さて最後に。
ビデオ通話をするためには、自分の姿をうつす
・「ウェブカメラ」
と、自分の声を届ける
・「マイク」
の二つが必要になってきます。
もちろん、相手の声を聞くための「スピーカー」も必要なのですが、それはほとんどのマシンに搭載されているので省くことにします。
カメラとマイクについても、ラップトップやIpadなどにはもともと搭載されているので、搭載されているタイプのマシンをお持ちの方は新たに購入する必要はありません。
もしも搭載されていなくて、購入しなくては、、という場合には、マイクとカメラが一体になっているこんな感じのやつごちゃごちゃしないので便利かもしれませんね。
ヘッドセットは、雑音を遮断して自分の声を届けることができるので、英会話学習などにはお勧めなのですが、バイオリン・レッスンに関してはわたしの経験ではあまり向いていないような気がします。
ヘッドセットのマイク部分が演奏する時には邪魔になってしまうので、マイクを上げて演奏しなければならなくなると思います。
それだけならいいのですが、そのあと講師とフィードバックしながら話すときにはマイクを下げて、、とマイクを上げたり下げたりするのがちょっと面倒になることがあるからです。
まとめ
さあ、これでオンラインでバイオリンのレッスンを受けるためのグッズがすべてそろいましたね!
オンライン・レッスンをスタートさせるまで、あと一歩です。
次に必要な手順のビデオ通話ソフト(アプリ)についてのお話は、別記事でしていこうと思います♪
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