バイオリンはうるさい?練習の騒音を気にする人の対策3策

憧れのバイオリン、はじめてみたいけどご近所さんの苦情が心配。。。

と心配されているかた、多いのではないでしょうか。

せっかく憧れの楽器をはじめても、そのあと騒音問題でご近所の方ともめてしまっては元も子もありません。

一体バイオリンの音ってどれくらい響くんでしょうか?

今日はご近所さんに配慮をしつつも、バイオリン演奏を諦めない方法を考えて行きたいと思います。

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そもそもバイオリンはどのくらいの音量がでるのか

弾き方にもよりますが、バイオリンの音量は普通に弾いたら75~96デシベル程度。

それってつまりどのくらいなんですか?

確かにデシベルで言われてもわかりづらいですよね。
騒音の目安の表をご紹介しましょうか。

30デシベルささやき声静か
50デシベル静かな事務所普通
70デシベル掃除機うるさい
90デシベルパチンコ店内きわめてうるさい
100デシベル電車のガード下聴覚機能に異常をきたす

えっ。つ、つまりバイオリンはとてもうるさいということですね。

そうですね~。。

わたしは学生時代、自宅に両親に防音室を入れてもらったんですよ。
そのとき来てくれた業者さんが、わたしの普通の演奏の音量を測定したところ90デシベルぐらいだったので。。。

家の中がパチンコ屋状態だったということですね。。

どうやらそのようです。。。

環境省の「騒音に係わる環境基準」では、一般的な住宅地で許容される音量が定められています。

その基準によると、昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下が許容の基準であり、この音量を超えてしまうと騒音とみなされる危険があるんです。

バイオリンは完全にアウトですよね

もちろん壁を通せば音量は軽減します。
隣の住宅に聞こえる音量としては、木造住宅の場合元の音量の2/3程度になりますし、鉄筋コンクリートであれば半分程度になるでしょう。

いやー、でも夜間の演奏はどのみち難しいんですね。。仕事から帰ってきてから練習したかったのに、、。

もちろん近隣への配慮はとても大切です。
でも、諦める必要はありません。

防音対策をしっかりすれば大丈夫なんです!

バイオリン練習 防音対策

①消音器をつける

これが一番簡単で値段もかからない方法ではないでしょうか。

バイオリンには

弱音器・・・音色を柔らかくするアイテム
消音器・・・音を柔らかく小さくするためのアイテム

があります。

騒音対策に用いられるのは、後者の消音器です。

勘違いをしてはいけないのが、「消音」という名前がついていても実際は音を消してくれるわけではありません。

消音器は音色を柔らかくして音量を減らすだけです。
消音器を付けて弾いても音は鳴るということを、知っておくようにしましょう。

さて、消音器は大きく分けて金属製とゴム製の2つに分かれます。

消音効果が高いのは金属製のもの。


金属製の消音器を使えば、バイオリンの音量は60デシベル程度に押さえられます。

これくらいであれば、お隣の家にもそんなに迷惑をかけずに練習できるでしょう。

ただし、金属製の消音器には欠点も、、。それは

消音器自体が重たいので、楽器のバランスが崩れると感じる人がいる。
強い音を弾くと消音器が吹っ飛ぶことがある
バランスが崩れるのはまあ何とかなるとして、怖いのが2つめの
「消音器吹っ飛び事件」。

これは、わたし自身もかなり経験がありますね~。

上で紹介したタイプの消音器って、駒の上にかぶせるように取り付けているだけなんです。
だから駒が激しく振動すると取れてしまうんです。
静かに弾いている分には、その危険性は少ないのですが、強い音を弾きだすと「ブーッ」という振動音が鳴りだします。
駒の振動で消音器が震えるからです。
特にG線では、もう自分が何弾いてるかわからない(笑)という状態に陥ることもしばしば。
そのうえ、うっかりすごく強い音をアタックを付けて弾いてしまうと、消音器は黒ひげ危機一髪みたいな吹っ飛び方をします。
怖いのは吹っ飛んだ消音器が、楽器の上に落ちてくること。
まともに楽器の表板に落ちてくると、板を傷つける恐れがあります。そのため金属の消音器を付けて演奏するときは、強い音を弾きすぎないように注意してください。
曲がどんなに盛り上がってヒートアップしても、冷静におとなしく弾ける、という方は金属製の消音器でも大丈夫です(笑)。
値段も1,000円以下で手に入ることも多く手ごろだと思います。
楽器の安全を考えるならゴム製の消音器
消音器黒ひげ危機一髪事件を回避したいならば、お勧めなのはゴム製のウルトラミュート。

ゴム製のものは金属製と比べて外れにくいですし、万が一外れてしまって楽器の上に落ちてきても、楽器を傷つける心配がありません。

そんなゴム製の消音器の弱点は、消音効果が金属製の消音器より低いというところでしょう。

消音器という名前ならば、音をほぼ消してくれるのではないかとつい期待してしまうと思います。

しかしゴム製の消音器の場合は、装着したとしてもせいぜい10デシベル程度しか下げることができません。

だい80デシベルだった音が70デシベルになったとしても、70デシベルですと先ほど紹介した表では掃除機と同じくらいの騒音です。

あんまり効果ないんでしょうか、、、?

いえ、消音器を使うと明らかに音色も柔らかく、というか痩せた感じになるので、一概にそうとも言い切れません。

ただし、ご近所さんが繊細な人だとすると少しゴム製のものだと頼りなく感じることもあるかもしれません。

じゃあどうすればいいんだ!という人には、金属とゴムがミックスしたタイプの消音器がいいのではないかと思います。


金属とゴムのミックスタイプは、金属の消音器と同等の消音効果がありますし、もし消音器が外れて楽器の上に落ちてしまっても楽器を傷つけてしまう危険性が少ないです。
値段は金属製のものやゴム製のものと比べると若干高いという弱点はありますが、性能と安心を考えると良い選択だと言えるでしょう。

ちなみに。。。分数楽器の消音器ってあるんでしょうか?

という質問があったので見てみたところ。。

わー!ある、、、!

でも分数バイオリンは、多くの場合大人サイズのバイオリンと比べてそこまで大きな音が鳴りません。
それに、こどもの練習時間ってそんなに長くないですし(おっと(笑))。
だからこどもの楽器にはそこまで気を遣わなくていいのではないかなー、というのがわたしの個人的な感想です。

エレクトリック(サイレント)バイオリンを購入する

バイオリンの騒音を問題にされている方は、きっと気になっているアイテムなんじゃないかな、と思うのがエレクトリック(サイレント)バイオリン。

サイレントバイオリンという名前、よく耳にされる方もいらっしゃるかもしれません。

これは実はYAMAHAの登録商標なんです。
だからサイレントバイオリンというのはYAMAHAのエレクトリックバイオリンの商品名なんです。
そのため、サイレントバイオリン以外にも音が小さくて練習に適した他社のエレクトリックバイオリンもたくさんあります。
でも、やっぱりYAMAHAのサイレントバイオリンはアコースティックバイオリンより音がかなり小さいと評判のようです。

わたしが以前サイレントバイオリンを弾いたときの感想は
「なんか重いなー。。」
という感じでした。
大分前のモデルだったので、アコースティックバイオリンよりもかなり重量があった時代だったのかもしれません。
普段アコースティックバイオリンを弾いているわたしには、とにかく違和感があったので、ポップスのライブ以外では自分は弾かないだろうな、と思ったことを覚えています。
でも今現在商品を見てみると、ほぼアコースティックバイオリンと重量的には差がない感じなんですね。
アコースティックバイオリンは300~500gぐらいの重量なのですが、サイレントバイオリンも、本体はすべてのモデルで600g以下ということでした。
音色に違和感がないのであれば試してみる価値はあるかもしれません。
なんといっても、サイレントバイオリンの音量は30~40デシベルと、アコースティックバイオリンより圧倒的に静かなのが売り。
サイレントバイオリンに、先ほど紹介した消音器を取り付ける作戦をとるならば、ご近所問題は解消したも同然と言えるでしょう。

防音室を買う

ここまで決断する人は、音大生など音楽の道を志した人がほとんどなのではないかと思います。(笑)

わたしは防音室を実家に入れてもらっていましたが、重宝しました!

防音室ならば、バイオリンを消音器を用いずに自由に演奏できます。そのため音量を気にすることなく、音色や細かいニュアンスなどにこだわって練習することができるのです。

音楽のクオリティを考えるならば、もちろん防音室が最良の選択肢でしょう。
しかし部屋を工事するなど大事になりますし、防音室自体の値段も相当高いです。

防音室を入れるのであれば、ずっとバイオリンを演奏し続けようと心に決めてからがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
大好きな趣味はやっぱりストレスフリーで楽しみたいもの。

ライフスタイルや予算に合わせて対策を立てて、バイオリンライフを満喫してくださいね。

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