アヴェンツクランツを手作りしてみよう

ついに12月がやってきました。

師走が忙しいのは、なにも日本だけではありません。
ここオーストリアでも12月はクリスマスの準備でやることがいっぱいです。

日本で「クリスマスの準備」というと、恋人にプレゼントを買ったり、ツリーに飾り付けをしたり、ということを思いつかれるかたが多いのではないかと思います。

でも、オーストリアのクリスマスの準備はちょっぴり違うんです。

今日はクリスマスまで約あと1か月に迫った今、オーストリアでクリスマスの準備に必須なアイテム、「Adventskranz」(アドヴェンツクランツ)についてご紹介したいと思います。

※この記事は2018年の記事をリライトしたものです

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アドヴェントって何?

2021年の11月28日は「Erster Advent」(エアスター・アドヴェント)と呼ばれる日です。

「アドヴェント」とは、キリストの生誕を待ち望む期間のことを示します。
具体的に言うと、11月30日に一番近い日曜日から12月24日までの約4週間がその期間にあたります。

ちなみに「erst」とは第一の、という意味。

オーストリアでは、クリスマスイブまでの約4週間のはじめの日曜日は「第1アドヴェント」、その次のアドヴェントは「第2アドヴェント」と呼ばれ、通常第4アドヴェントまであり、その後クリスマスイブを迎えることが習慣となっています。

アドヴェントに必須のアイテム、アドヴェンツクランツ

「アドヴェント」の日曜日に必要なアイテムが、「アドヴェンツクランツ」という、クリスマスリースのようなものにロウソクが4つのせてあるもの。

第1アドヴェントには1つだけロウソクを灯します。第2アドヴェントには2つ、第3アドヴェントには3つ、、と日曜日ごとに灯されるロウソクの数が多くなっていきます。

4つロウソクに火が灯ったところで、いよいよクリスマスを迎えるというわけです。
なんだかロマンチックですね。

このアドヴェンツクランツは、アドヴェントの時期が近づいてくるとお花屋さんやスーパーマーケットで売られはじめます。

値段は大きさや素材、クオリティによってピンキリです。
安いものでは10ユーロ前後から、高いものは100ユーロくらいします。

出来合いのものを買うのは手間がかからずに便利です。
でも、好みの土台の大きさやロウソクの色のものがなかなか見つからないという欠点もあるんです。

あちこち探し回っても納得のいくアドヴェンツクランツが見つからない方は、いっそのこと手作りをしてみてはどうでしょうか?

私は昔から「不器用の風上に置きたい」と言われてきたほど不器用な人間なのですが、その私でも簡単にできてしまいました。

どうでしょう。世界でたったひとつのアドヴェンツクランツ、作ってみませんか?

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アドヴェンツクランツの作り方

まずは、土台を決めましょう!

最もスタンダードなのは、モミの木ので作られたリースを土台にすることです。

凝る人は、この土台から手作りするのですが、そこまで凝るとかなり果てしない作業となります。
はじめてならば、この土台は買ってしまった方が簡単だと思います。

モミの木のリースは、街中のお花屋さんで購入することができます。

サイズによって、値段は変わります。
私は2件のお花屋さんを回りましたが、小さいもので約12ユーロ、大きいもので約25ユーロほどでした。

ちなみにこのリース、裏側までモミの木でワサワサしているものと、裏側は型だけでモミの木が織り込まれていないものがあります。

どうやら、裏側までモミの木でできているものはアドヴェンツクランツ用で、裏側が型だけになっているものが壁にかけるリース用のようでした。

私は35cmほどの土台を購入。価格は19ユーロでした。

本物のモミの木でできてるものは、もちろん来年には使用できません。
毎年毎年購入するのはちょっと高いな、という人は、雑貨屋さんでプラスチック製の土台や木製、メタル製のモダンな土台を購入してみるというのも一つの手です。

このようなものなら、毎年使いまわせるのでとても経済的です。

土台にのせる飾りを用意しよう

土台にのせる飾りを探すなら、家具屋さんの雑貨コーナーか、雑貨屋さんがよいでしょう。
私が訪れたのは「DEPOT」(デポ)という雑貨屋さん。

ろうそくの色やサイズもたくさん揃っていました!

ロウソクに火をつけたら、ロウが溶けて下のモミの木に垂れるんじゃ。。という心配がある場合には、真ん中がくぼんだ安全ロウソクなんかもあるんですねー。

たくさんかわいい飾りがあったので、ものすごく悩みましたが、最終的にはこれらのものを購入しました!

リボン、ロウソク、松ぼっくりやシナモン、乾燥オレンジなどが入った袋詰め、ロウソクたて、クリスマスツリーのデコなど、しめて45ユーロほど。

おっと。。結構な出費になりました。

ひとつひとつの飾りや材料は3~5ユーロほどと大したことない値段なのですが、むしろだからこそなのか、気が付くと結構な値段になっていてびっくりしました(笑)。

アドヴェンツクランツをデコレーションしてみよう

材料が揃ったら、飾りを土台の上にのせていきます。

ただ単にのせるだけですと、ロウソクなどは倒れてきますし、飾りは落ちてきてしまったりするので、しっかりくっつけましょう。

ロウソクは木工用ボンドでくっつけてしまうこともできますが、私は土台に突き刺せるタイプのロウソク立てを購入しました。これは、もちろんロウが土台に垂れてくるのを防ぐ役目も兼ねてくれています。

その他の飾りも、ボンドや接着剤でくっつけてしまうことも可能ですが、跡が残るのが嫌な場合はワイヤーなどでモミの木に結びつけてしまえばOKです。

シルバーやゴールドのワイヤーならば、ちょっと見えてしまっても気になりません。
どうしても気になるようならば、リボンやヒモでワイヤー部分を覆って隠してしまうと良いと思います。

こちらが完成作品。

制作時間は1時間程でしょうか?
制作過程では、雑貨屋さんでアイテム選びをしている時間が一番長かったと思います(笑)。

アドヴェンツクランツを作ってみて思ったこと

手づくりをしてみて良かったことは、とにかく自分好みのものができるということ、そしてなんといっても愛着がわくということです。

約4週間の間毎日見るものですから、これはとても大事なことですよね。

それに対して手づくりの欠点は、時間とお金がかかることです。

材料選びや材料集め、そして制作に時間がかかるのは当然のことですが、出来合いのものはかなり安い値段で売っているので、手作りをした方が費用がかかってしまうことも多いと思います。

土台や飾りを毎年使いまわせるものをチョイスすれば翌年以降はそこまで費用もかさまないと思いますが、一度手作りをすると大抵の人は「今年は去年と違った感じのものを作りたい!」と思ってしまうため、どんどん沼にハマって行ってしまいます。

でも、それもまたクリスマスの楽しみの一つなのかもしれません。

みなさんも、是非一度アドヴェンツクランツを手作りしてみてくださいね。

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