右手だけで練習してみ?大事だから繰り返す。右手だけで練習だよ!

バイオリンを練習していると

ここ、どうしてもうまく行かないなあ。。。

っていうところありますよね。

そんなとき、問題を解決する魔法のような方法がある、、って言ったら知りたいですか?

もったいぶらないでくださいよー。そんな方法があったらみんなやってるでしょう。

いや、確実に効果があるってわかってても、なかなか毎日できないものってあるでしょう。

筋トレとかダイエットとかさ。。。ね。。?(笑)

確かに。。ってことは、その方法は面倒くさかったり辛かったりするってことですか?

面倒くさかったり、辛かったりはないと思いますが、普通に楽譜を弾くよりも「練習してるぞー」って実感が薄いのが原因でやらない人が多いのかもしれませんね。

でも、本当に効くので現状を打破したい人は是非とも試してみてください。

今日は問題を細分化して一つずつ解決していく方法をお話ししていこうと思います。

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大きな問題は小さな問題に分ける

例えば今あなたが台所にいるとします。

コンロの上で鍋がふいていて、オーブンの中ではチキンが焦げています。

あなたの手は小麦粉まみれ。

このタイミングでレンジと玄関のチャイムが同時に「ピー/ぴんぽーん」と鳴り、慌てているところに子供が「ママー、おしっこー!」

絶望しかない。。。

でしょー。

解決しなくちゃいけないタスクが一気に押し寄せると、当然パニックになってすべてがカオスになりますよね。

バイオリンも同じなんです。

弾けない場所、うまく行かないには何らかしらの原因がありますよね。

その原因って、何も1つだけとは限らないんです。

だから、問題の箇所を取り出して、原因であろう場所を細かく分けていくことが大切なんです。

さっきお話しした台所の悲劇事件でしたら、前もって

「鍋が噴かないように火を弱めておく」
「チキンが焼けたらオーブンを切る」

など、予め一つ一つ起こるであろうことを予測して、分けて対応しておけば、大混乱にならなかったわけですよね。(来客は予測できませんけど(笑))

で、今度はバイオリンにおいてなんですけど。

分けられるところってまずどこだと思います?

えーっと、、、右手と左手とかでしょうか?

そう!そう、そうなんです!

この右手と左手の問題を切り離して練習するというのが、バイオリンにおいてはとても有効なんです。

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右手だけで練習してみよう

速くてかっこいい、パガニーニみたいな曲を弾きたいな

って、バイオリンを始めた人はみんな一度は憧れますよね。

ピアノは右手も左手も「鍵盤を弾く」という似たような行動をしていますが、バイオリンは右手と左手は全く違うことをしています

右手は「弓を持って弦を弾いて」いますし、左手は「指板の上を押さえて」いますよね。

目まぐるしい速度で運動しているのは左手のように見えるので、バイオリンのことをよく知らない人は

バイオリンって左手の方がずっと難しそうだなー

と思うかもしれません。

でも、バイオリンを弾いたことのある方は知っていますよね。

地獄は右手の中に存在していると。。。。(笑)

でも、右手だけって実際どうやって練習したらいいんでしょう?

聞いて驚くな。

地味だぞ

地味を受け入れた方は、まずどんなときに右手だけの練習をするか説明していきますね。

右手だけで練習した方がいい場所

基本的にわたしは、曲のすべてを右手だけで練習してもいいんじゃないかと思います。

それくらい効果のある方法なのですが、音大生でもない限りそこまでやる時間は普段ないですよね(笑)。

なので、特に「ここだけはお願いー」という箇所を挙げておきますね。

その箇所というのは特に、

・歌う箇所
・移弦が頻繁に行われる箇所

なのではないかと思います。

一つずつ見ていきましょうか。

歌う箇所

のびやかにロマンチックに歌うような曲や箇所は、一見簡単そうに見えるのですが、右手がとっても重要なんです。

と、いうのは歌う箇所で弓の

・速度
・場所
・量
・(圧力)
・傾き方

を一定に弾いてしまうと、曲がのっぺりと平たんになってしまい、フレーズ感がなくなってしまうからです。

でも、左手をつけて練習してしまうとそこにメロディーがあるので、なんとなくうまく弾けている様な気になってしまうんです。

これがすごい危険なんです!

正しい音程を、正しいリズムに並べることは、現代ぶっちゃけ機械でもできるので、わたしたちは人間にしかできないことをやろうじゃないですか!

じゃあ、歌う箇所においての右手だけの練習の仕方の例をお話ししますね。

  1. まずは楽譜を見て、フレーズ(日本語の文章で言ったら一文)がどこまで続いているか確認します
  2. フレーズの中で大事な音(箇所)はどこでしょう?音楽はどこに向かって進んでいるかチェックします
  3. 音楽の流れに沿って、弓の位置、量、速さをどう変化させるか決めましょう。決めたら初めは楽譜に書き込んでみてもいいかもしれません
  4. 決めたプランに沿って弾いてみましょう
こうして弾いてみた時に「左手をつけていないのに、まるでメロディーが聞こえてくるかのように」響くことが重要です。

チェックポイントとしては

  • 1音の中でも弓の速度や量が変化する場所があります。長い音を同じ弓の速度、量でべたっと弾いていませんか?
  • 小節線のある場所で、音楽が途切れていませんか?小節線の見えない演奏を心掛けましょう

この二つのチェックポイントについては、またいずれ別記事でお話ししていこうと思っています。

弾いている時は、なかなか自分ではうまくいっているか判断できないこともあるかもしれません。

そういう時は、ぜひ自分の演奏の録音や録画をして、チェックしてみることをお勧めしますよ~。

移弦が頻繁に行われる箇所

移弦が頻繁に行われる箇所で右手のみで練習してほしいというのは、

移弦が頻繁に行われる箇所で、雑音が入ってしまう人が多いから

です。

移弦の際に雑音が入ってしまうことに関してはこちらの記事

バイオリンを弾いていて雑音が入るときの原因と対策
わたしはバイオリンのレッスンの際、生徒が弾き終わった時に 今の演奏自分でどうだったと思うー? ...

でもちょっとお話ししたのです

移弦するときに右手と左手のタイミングが合っていないこと

が原因で起きてしまうことが多いんです。

タイミングが合わないというのは、多くの場合

「右手の移弦するスピードが左手の指が押さえるスピードより遅い」

ことで起こります。

左手の指って、何度も繰り返し練習しないと絶対弾けないじゃないですか。

だけど、右手だけを抜き取って練習することってあまりないでしょう?

だから最終的に速く回る左手の指に、右手がトボトボとついて行く感じになっちゃうことが多いの!

そうならないためには、右手が左手を差し置いて、先陣を切って進めるくらいじゃないとだめですね!

わはは。大げさに言うとその勢いですね。(笑)

 

では、早速移弦が頻繁に行われる場所を、いつものテンポで左手抜き、右手だけで弾いてみてください

あ、あれ。。?ここは、、D線?いや、A線?。。ん?合ってる??

でしょーーー?

右手だけになると、途端にどこの線弾いていいのかわからなくなっちゃいませんでしたか

つまりそれが右手が遅れる原因になっているんです。

右手が自覚を持って、どの線を弾いていいかわかってないので左手のあとをついて行くしかなかったんです。

ですので、右手だけでも止まることなく正しい線を弾けるように練習してください。

まずはゆっくりから確実に。
確かになってきたらだんだんテンポを上げて、その曲のテンポまで持ってきます。

それができるようになってから初めて、左手と右手を合わせてみてください。

どうでしょう?

以前よりぐっと雑音が入らなくなっているのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?
バイオリンの右手のみの練習は、はっきり言って地味ですが効果は絶大です。
急がば回れ、という言葉があるようにこのような地味な練習をすることで、速く良い結果が出せることも多いです。
だまされたと思って、是非試してみてくださいね。

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