右手の指のバネの習得が手ごわいのでまとめておくよ~その1~

音もリズムも正確に弾けるようになってきたけど、何か弾いてる姿がぎこちないんだよなあ。。。

って思っている方多いんじゃないでしょうか。

一体、何が原因なのでしょう?

もしかして、右手の形を全く変えないで演奏していません?

「右手」とは、具体的にどの部分ですか?

右手の手首から先の部分です。右手の指を動かさずに弾いていませんか?

右手の指ですか。。確かに動かしたことはないですね。。

そうなんですね。では是非動かす練習をしてみましょう!

右手の指を動かすのってとっても難しいんですけど、指のバネを使えるようになると演奏のレベルがぐっと向上します。

今日は指のバネ「指弓」や「右手のスプリング」などと表現される場合もあります)の使い方の説明をしていこうと思います。

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なんで右手の指を動かすの?

そもそもどうして右手の指を動かす必要があるのでしょう?

弓を持ってるだけで大変なのに、わざわざ指を動かすなんて余計な仕事が増えるだけなのでは。。。

うんうん。わかります。
でも、ちょっと想像してみてください。

今、目の前にゴムボールと砲丸投げの砲丸があるとします。

これを同時に持ち上げて地面に落とすとすると、しなやかに弾むのは。。。

もちろんゴムボールですが。。。

ですよね。ゴムボールはポンポンと弾み、砲丸はドンっと地面に叩きつけられるだけでしょう。

では、弓を持っている右手の指部分が砲丸のように固まっていたらどうなってしまうでしょう。

弓を上から落としたら「ガツッ」と音を立てて弾みませんよね。

逆に、右手が柔軟性に富んでいて、ゴムボールのように衝撃に合わせてへこんだり元に戻ったりできるのならば。。。

弓で自由自在に弦の上を跳ね回れると思いませんか?

ちょっと興味出てきました?
では、指のバネを使うための練習を始めてみましょう。

まずは鉛筆で練習してみよう

いきなり弓を持って練習したいのはやまやまなのですが、弓って結構重たいんですよね。

なので、まずはペンや鉛筆など軽いもので練習してみましょう。

①鉛筆を弓のように持ってみましょう。
弓の持ち方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

バイオリンの弓の正しい持ち方を説明するよ
バイオリンを始めてまだ日が浅い人は、よく先生に あれ?その弓の持ち方ちょっとおかしいですねー ...

弓と鉛筆では若干感覚が違うと思うのですが、中指と薬指の第一関節が鉛筆にくっついていて、小指は指先が木の上にちょこんとのっている感じにしてください。

②持ったら右手の肘、手首、第三関節まではほぼ一直線に構えてみましょう。写真で言うと紫の線です。ほぼ一直線ですね。

右手の第2関節と第三関節を結ぶ部分が、天井の方を向いていることを確認してください。写真で言うとピンクの線のところです。上を向いていますよね。

④その状態から、右手の肘、手首、第三関節の位置は動かさずに、指を伸ばして鉛筆を下に押し下げてみてください。

こういう形になります。ピンクの面が上から前に向くようになったのがわかると思います。

この形ができるようになったら、再び指を曲げて③の形に戻します。
そして③と④の形を繰り返す練習をしてみましょう。
曲げる、伸ばす、曲げる、伸ばす、というような感じになると思います。

ちなみに、④の形を作るときに、

・指先が横を向くのではなく、地面の方に向くこと
・今まで天井の方を向いていた右手の指第二関節と第三関節の間の面(写真だとピンクの面)が前面に向くこと

を意識してみてください。

よくある間違いとしては、

・指を伸ばしたときに指の第一関節より先が鉛筆から離れてしまう
・手首ばかりが動いていて、指が全く動いていない
・小指が全く動いていない

ということがあります。

例えばこの形。
指は伸びてますけど、指先(紫の×の部分)が木から離れてますし、ピンクの面は上を向いたままですよね?

これだと、ばねがうまく使えていない状態ですので、もう一度写真を見てやり直してみてください。

うまくできない。。。。

いきなりは難しいですよ。うまく行かないときの解決策をご紹介しますね。

指のばねがうまく動かない時の解決策

指を伸ばしたときに指の第一関節より先が鉛筆から離れてしまう

指の第一関節より先は、鉛筆にしっかり絡みついたまま、動きません。
それぞれの指の指紋がある場所が、常に鉛筆に触れていることを意識しましょう。

どうしても離れてしまう!という人は、指と鉛筆の間に紙きれなんかを挟んでみるといいかもしれません。
曲げ伸ばしをしている最中に、紙切れが下に落ちてしまったら、指先が鉛筆から離れてしまったということになります。

小指だけは例外で、鉛筆の上に指先が触れている状態をキープします。
小指がずるっと鉛筆からずり落ちてきてしまう人もいると思います。指先を吸いつけて、ぐぐぐっと鉛筆を下に押し下げるイメージで練習してみましょう。

手首ばかりが動いていて、指が全く動いていない

手首がしなやかに動くというのも大事なことなのですが、今は指を動かす練習をしている時なので、とりあえず指に集中したいと思います。
左手で右手の手首の部分を握って、動かないようにしてから、指を曲げ伸ばしする練習をしてみてもよいでしょう。

小指が全く動いていない

指のスプリングを練習する際、薬指と小指が一番動きにくいかと思うのですが、薬指と小指こそしっかり動かすようにしてください。

一番動きやすい人差し指ですが、他の指がスプリングをする中、独立して独自の働きをすることが多くなってくるので、そこまで曲げ伸ばしする必要はありません。

第二関節と第三関節を結ぶ面(写真だとピンクの面ですね)が、指を曲げのばしするごとに「上→前面→上→前面」と向く方向を変えることをしっかり意識しましょう。

指先は常に地面の方を向いています!

急速な動きで曲げ伸ばしをすると、小指もうまく動かなかったり、木からずり落ちたりします。まずはゆっくり、スローモーションのように、じっくりじっくり動かしてみましょう。

さて、鉛筆でうまく動くようになってきたでしょうか?
スムーズに動かず、いらいらするかもしれませんが、「これは筋トレだ」くらいに思って、気長に練習してみてください。

この先の練習方法は「右手の指のバネの習得が手ごわいのでまとめておくよ~その2~」に書いていきたいと思います。

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